タミフルの備蓄が進むアジアとインフルエンザ後の理解

季節性インフルエンザに対する意識の高さや飲み薬を服用することに対する抵抗感の少なさから、日本では他のアジア諸国に比べても速やかにタミフルが普及しました。日本は世界一のタミフルの消費国とすら言われたほどであり、現在でもなおその高い需要がああります。インフルエンザ後になっても飲み始めてから5日間は飲み続けるということが重要であることから、処方されれば必ず飲みきってしまうものであり、治療のためには相当量のタミフルが必要になってしまうのも事実であり、そのための備蓄が行われてきています。一方、新型インフルエンザがアジアで広まりつつあるという状況を受けて、東アジアや東南アジアの諸国においてもタミフルの備蓄が進められるようになってきています。歴史的に見ればアジアは数多くのインフルエンザによるパンデミックを経験してきており、新型インフルエンザの登場によってその大流行への懸念が諸国において高まっているのです。しかし、タミフルを準備するだけでなく、教育活動も必要とされるのがインフルエンザ対策です。特に重要視しなければならないのがインフルエンザ後についての理解であり、これを欠いてしまうとタミフルがあってもパンデミックが勃発する可能性を否定することはできません。インフルエンザ後と感じた際に注意すべき点は2点であり、タミフルは最後まで服用するということと、インフルエンザが治ったと感じてから二日間は安静にするということです。元気になったと思ってもまだ身体の中にはウイルスが存在しており、人にうつしてしまう可能性があるというのがその大きな理由です。そして、タミフルを服用していた場合には生き残りのウイルスが耐性を獲得しているリスクが高く、耐性ウイルスを蔓延させないために確実に全てのウイルスを排除することが大切なのです。