タミフルとインフルエンザの症状と感染の成立と出血熱

タミフルは、インフルエンザウイルスに対して効果のある治療薬で、有効成分としてオセルタミビルが含まれています。これまでのインフルエンザの治療は風邪と同様に対処療法と個人の治癒力に頼るものであり、ウイルスそのものに対する治療が行なえないものでしたが、タミフルではウイルスの増殖を抑える作用があり、これにより発症を妨げ治癒をはやめる効果を得ることができます。
そもそもウイルスの感染の成立と発症までのプロセスとしては、体内に侵入してきたウイルスが宿主細胞に付着して取り込まれ、そこで宿主細胞を利用して増殖し、遊離して体内外におられるものです。宿主細胞に取り込まれた時点で感染の成立となっており、タミフルでは感染後の増殖を抑え、遊離させないことでインフルエンザの発症を阻止する作用があります。
ただし現状のタミフルを含めたインフルエンザウイルスの治療は、増殖を抑えるというものであり症状の緩和と治癒までの時間を早くするというものであり、インフルエンザによる重篤な症状のリスクはゼロにならないという点に留意する必要があります。
なお、インフルエンザウイルスによる症状としては38度以上の高熱、悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感や咳、たん、呼吸困難、腹痛、下痢など多岐にわたりますが、1週間程度で症状は改善します。

一方でインフルエンザウイルスも変異するケースがあり、この場合には風邪の症状ではなく出血熱となるものもあります。出血熱としては黄熱やデング熱などが有名ですが、インフルエンザ型のウイルスは感染力が強いため出血熱性のあるインフルエンザウイルスが流行している地域を訪れるさいには十分に注意する必要があります。またタミフルはA型やB型と呼ばれるものが中心で、その他の変異したウイルスには効果がない可能性もあります。